葬儀の案内状を送らなきゃいけないんだけど、どうすればいいの?
りらいふくん教えて!
この記事でわかる事
- 案内状の種類
- 案内状の書き方
- 案内状を書くときの注意点
目次
案内状の種類
- 訃報、葬儀案内
- お礼状
- 葬儀後の報告
- 法要の案内
葬儀における案内状と一言にいっても実は4種類あります。
それぞれ送る目的であったり送るタイミングなどが違いますので、しっかり使い分けましょう。
案内状を送る相手、タイミング
案内状には4つの種類があることを説明しました。
それぞれ誰に、どのタイミングで、どんな内容で送るかが違います。
各種類ごとに解説をします。
訃報、葬儀案内
故人が逝去したことを知らせるための案内状です。
親族や仕事の関係者、友人などに幅広く出来るだけ早いタイミングで送るようにしましょう。
訃報の連絡はとにかく早く確実に連絡をすることが重要です。
そのため手紙やハガキでの郵送などは避けて、直接電話をしたりファックスやメールなどで連絡をするようにしましょう。
お礼状
お礼状は葬儀に参列してくださった方、香典を渡してくださった方に送ります。
香典を渡してくださった方には、後日香典返しと一緒にお礼状を添えて送りましょう。
参列してくださった方へのお礼状は、会葬礼状というかたちで当日渡します。
その他供花、弔電を送ってくださった方にもお礼状を送ります。
葬儀後の報告
家族葬であったり、近親者のみで葬儀を行った際に会社関係者や友人に対して送ります。
事前に訃報連絡で葬儀の参列をお断りした人と、連絡をしていない人どちらにも送りましょう。
葬儀後1週間~1ヶ月を目安に送ります。
また、年末が近い時期であったり、わざわざお礼状を送るほどでもない人の場合には喪中はがきや寒中見舞いで済ませることもあります。
法要の案内
四十九日や一周忌の案内を出席してほしい人にのみ送ります。
法要が行われる1ヶ月前までには送るようにしましょう。
案内状の内容
案内状は目的によって違うため、案内状に書くべき内容も違ってきます。
訃報、葬儀案内
- 故人の名前、享年
- 故人に対するご厚誼への感謝
- 葬儀の日程、会場
- 喪主や施主の名前
故人の訃報と葬儀の案内を伝えることが目的となります。
葬儀の日程や会場が決まっていなければなくても大丈夫ですが、決まり次第すぐに連絡をすることが大切です。
また、家族葬を行うため一般参列を遠慮することや香典の辞退をする場合にはその旨も伝えましょう。
お礼状
- 故人の名前
- 参列していただいたことへの感謝
- 無事に葬儀を終えられたこと
参列してくださった方への感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
葬儀後の報告
- 故人の名前、享年
- 逝去した日時、場所
- 故人に対するご厚誼への感謝
- 家族や近親者のみで葬儀を済ませたこと
家族葬を執り行った場合には葬儀の案内は参列してほしい人にしか送りません。
そのため、故人が亡くなったことを知らないという人もいる可能性があります。
故人が逝去した事実を周知してもらうという目的でも送ることを留意しておきましょう。
法要の案内
- 法要の名称
- 故人の名前
- 法要の日時、場所
基本的には法要に出席して欲しい人に送ります。
法要に参加していただくための必要事項をしっかり記入して送ります。
出欠席の回答を求める場合には返信の期限を記しましょう。
案内状で気をつける2つの注意点
- 忌み言葉・重ね言葉
- 句読点をつけない
案内状を書く際にもマナーがあります。
口頭での挨拶などとは違って書面として残ってしまうので、失礼のないようにしましょう。
忌み言葉・重ね言葉
縁起の悪い言葉である忌み言葉と不幸が続く、重なるというイメージが連想される重ね言葉は使わないようにしなければなりません。
下の表のようにうまく言い換えることが大切です。
忌み言葉、重ね言葉 | 言い換え |
---|---|
重ね重ね | 加えて |
度々 | よく |
再び | 今一度 |
次に | その後、新たに |
死ぬ | ご逝去 |
これはあくまで一部ですので、実際に挨拶状を書く際にはあらかじめ調べるようにしましょう。
また、宗教によっても避けた方がよいとされる言葉もあります。
仏教の場合では
「浮かばれない」、「迷う」
といった言葉もふさわしくないとされていますので、使わないように気をつけましょう。
句読点をつけない
案内状には基本的に句読点を使いません。
これには諸説あります。
句読点は本来、文章を読みやすくするものです。
葬儀の案内状のようなものは相手の立場を尊重し敬うものであるので、句読点がないと読みにくいだろうと軽んじて見えるということ。
句読点は区切りを示すもので文章が途切れるため、滞りなく行われるべき葬儀の案内状にはふさわしくない。
といった考え方があります。
案内状の文例、テンプレート
それぞれ4種類の案内状の文例を紹介します。
実際に書く際の参考にどうぞ。
訃報、葬儀案内
父 〇〇 儀が○月○日逝去致しました
ここに生前のご厚誼を深く感謝申し上げ謹んでご通知致します
通夜並びに告別式は 仏式 にて下記の通り執り行います
通 夜 令和○年○月○日○時○分〜
場 所 ○○葬祭センター セレモニーホール○○
○○市○○町○-○-○
告別式 ○年○月○日○時○分〜
場 所 ○○葬祭センター セレモニーホール○○
喪主 ○○○○(長男)
住所○○○○○○○○○
電話番号000-0000-0000
お礼状
拝啓
この度 亡父 ○○○○(俗名)儀
葬儀に際しましては ご多忙中にもかかわらずご会葬を頂き ご鄭重なご弔意とご厚志を賜り 誠に有り難く
心より厚くお礼申し上げます
本来であれば早速拝眉の上お礼申し上げるべきところですが
略儀ではありますが書中をもちまして お礼のご挨拶とさせていただきます
敬具
日付
○ ○市○○町
喪主 ○○○○
親族一同
葬儀後の報告
父 〇〇 儀が○月○日逝去致しました
ここに生前のご厚誼を深く感謝申し上げ謹んでご通知致します
尚 葬儀につきましては故人の遺志により近親者のみにて執り行いました 事後の御報告となりますが 略儀ながら謹んでご通知申し上げます
喪主 ○○○○(長男)
住所○○○○○○○○○
電話番号000-0000-0000
法要の案内
拝啓
この度 亡父 ○○○○ 儀
皆様方には益々御清祥のこととお慶び申し上げます
この度 故鈴木太郎の一周忌法要を下記にて執り行います
ご多用中誠に恐縮に存じますが ご参列くださいますようご案内申し上げます
敬具
喪主 ○○○○(長男)
住所○○○○○○○○○
電話番号000-0000-0000
おわりに
いかがでしたでしょうか。
葬儀の案内状について解説しました。
その他、葬儀に関する記事を多数執筆していますのでぜひご参考にしてください。