この記事を見ている方は、このような疑問をお持ちではないでしょうか?

  • 葬儀後にやる事って何?
  • 葬儀後にやる事が山積みすぎて何からやればいいかわからない

葬儀後にやらなきゃいけない事って何?

葬儀を行う事は人生においてそう何度もある事ではありません。

多くの方々が1,2回程度でしょう。

なので、葬儀後にやる事について詳しく知らないのではないでしょうか。

この記事では葬儀後にやらなければならない事についてまとめた記事になります。

是非この記事を参考に、葬儀後にやらなければならない事を整理して、抜け漏れのないようにしましょう。

この記事でわかる事
  • 葬儀後にやらなければならない事
  • やらなければならない事の優先順位
  • 各種手続きなどのやり方

【葬儀後 やる事】マナーとしてやるべき事

葬儀後 やる事

葬儀後のマナーとしてやるべき2つの事
  • 挨拶回りおよびお礼状を送る
  • お香典返し

葬儀後にマナーとしてやるべき事があります。

それは挨拶回りおよびお礼状を送る事と、頂いたお香典に対してお返しを送る事です。

葬儀の際には様々な方にお世話になりましたよね?

それらに対するお礼などが主にやるべき事です。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

挨拶回りおよびお礼状を送る

葬儀後 やる事

葬儀後にまずやらなくてはならない事が、お世話になった方々に挨拶回りをする事です。

葬儀ではかなり多くの方々にお世話になった事と思われます。

親族の方や、近所の方、僧侶や葬儀業者の方々、などなどお忙しい中お手伝いをしてくださった方々に対して、直接お礼を言いに挨拶回りをするのがマナーです。

また、遠方の方で直接伺うのが難しい場合や、参列してくれた方などに対してはお礼状を送るようにしましょう。

お礼状に関してはこちらの記事を参考にしてください!

挨拶回りとお礼状のまとめ
  • 挨拶回りにいく対象は「菩提寺・葬儀関係者・故人と特別所縁の深かった人」など特にお世話になった方々
  • お礼状を送る対象は「参列者・香典や供花や弔電を頂いた方」
  • 葬儀に関係してくださった方々に対して、お礼を伝えるのがマナー

お香典返しについて

葬儀後 やる事

葬儀の際にお香典を頂いた方には、お香典返しを送りましょう。

送り方としては、直接または郵送で送りましょう。

こちらも特にお世話になった方や、特別なお香典を頂いた方には直接伺うようにしましょう。

お香典返しの金額の目安としては、一般的に「半返し」と言われているように、半額程度になります。

またお香典返しを送るタイミングとして、忌明け後つまり四十九日よりも後に送るのが一般的です。

お香典について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

お香典返しに関するまとめ
  • お香典返しの送り方は、直接または郵送
  • お香典返しの金額は一般的に「半返し」
  • お香典返しを送るタイミングは忌明け後

【葬儀後 やる事】初七日の手配

葬儀後 やる事

葬儀後に最初に行われる法事法要が「初七日」です。

まず初七日で何をするかについてですが、簡単に言ってしまえば個人の供養です。

仏教の教えに基づくと、故人の魂はなくなってすぐに成仏するわけではなく、四十九日間は現世を彷徨います。

なので、それまで定期的に供養をしなければならず、初七日で行われる法事法要はその一環です。

初七日でやる事は、祭壇の前で僧侶に読経してもらい故人を供養する事です。

準備する事としては、会場の準備、僧侶への依頼、参列していただく方への案内です。

初七日で準備する事
  • 会場の準備
  • 僧侶への依頼
  • 参列していただく方々への案内

【葬儀後 やる事】四十九日の手配

葬儀後 やる事

四十九日は最も重要な法要です。

仏教の教え上、故人の魂が極楽浄土に行けるかどうかの判決が下されるのが、この四十九日です。

なので遺族の方々は極楽浄土に行けるようにと、しっかりと供養しなければなりません。

また、この日までは遺族の方々は喪に服さなければなりませんでしたが、その必要は無くなります。

準備する事としては、初七日同様に「会場の準備、僧侶への依頼、参列者への案内」です。

四十九日で準備する事
  • 会場の準備
  • 僧侶への依頼
  • 参列者への案内

【葬儀後 やる事】仏壇と位牌の準備

葬儀後 やる事

葬儀後に仏壇と位牌を用意しなければなりません。

仏壇と位牌は主に四十九日を期限として用意するようにしましょう。

理由として、四十九日を基準に仮位牌から本位牌に差し替える必要があるからです。

なので、それまでに準備すれば問題はありません。

仏壇と位牌のまとめ
  • 仮位牌から本位牌に差し替える四十九日を目処に準備

【葬儀後 やる事】ご遺骨の供養

葬儀後 やる事

ご遺骨の供養方法
  • お墓
  • 納骨堂
  • 樹木葬
  • 永代供養
  • 海洋散骨
  • 自宅供養

ご遺骨を供養する事も、もちろんやる事として含まれます。

近年はご遺骨の供養方法も多様化し、様々な供養方法があります。

終活の一環としてご自身の供養方法について考えておくのも大切な事かもしれません。

また、新たにお墓を建てる場合などは土地探しや墓跡選びに時間がかかってしまうので、注意が必要です。

【葬儀後 やる事】優先してやらなければいけない事

葬儀後 やる事

葬儀後にやらなければいけない事として、様々な契約や制度にを解約したり、名義を変更しなければいけないなど、やる事は山積みです。

その中でも優先してやらなければいけない事とそのやり方についてご紹介していくので、是非ご参考にしてください。

補助金・給付金関係について

葬儀後 やる事

補助金・給付金関係でやらなければいけない事
  • 国民年金の一時死亡金請求
  • 国民健康保険の葬儀費用請求
  • 国民年金の遺族基礎年金請求

葬儀後に補助金・給付金関係でやらなければならない事として、上記の3つが挙げられます。

とは言ってもそれぞれ見ただけでは、具体的に何をすればいいかわかりませんね。

それぞれについて詳しく説明していくので、ご参考にしてください。

国民年金の一時死亡金請求

葬儀後 やる事

まず、国民年金の一時死亡金請求とは遺族の方に公的年金から補助金が出ることを指します。

こちらは生命保険などに加入していなくても発生する補助です。

ただ、しっかりと年金を納めていなければ、この補助は受けれません。

では、一体どのようにこの補助を受ければ良いのでしょうか。

手続き名称 期限 手続き先
国民年金の一時死亡金請求 2年 市区町村国民年金窓口
必要書類
  • 国民年金死亡一時金請求書
  • 請求者本人の年金手帳、基礎年金番号通知書、年金証書
  • 請求者名義の預金通帳、貯金通帳、キャッシュカード等
  • 戸籍の謄本(戸籍の全部事項証明書)
    戸籍の抄本(戸籍の個人事項証明書)
    戸籍の記載事項証明書(戸籍の一部事項証明書)
  • 住民票(世帯全員・本籍地・続柄記載)
  • 亡くなった方の住民票の除票(世帯全員の住民票に含まれている場合は不要)

このように、お住いの市区町村国民年金窓口に手続きをしに行く必要があります。

期限としては比較的長い2年間の猶予があります。

国民健康保険の葬儀費用請求

葬儀後 やる事

国民健康保険の加入者を対象に給付される補助金です。

主に葬儀をとりしきる人、喪主の方を対象に支払われるお金という位置付けになります。

そのため喪主の方で、国民健康保険に加入している方は是非この制度を利用しましょう。

手続き名称 期限 手続き先
国民健康保険の葬儀費用請求 2年 市区町村国民健康保険窓口

国民年金の遺族基礎年金請求

葬儀後 やる事

遺族基礎年金とは、国民年金に加入している人が死亡した際に、個人によって生計を維持されていた「子供のいる妻・子供」に対して支給される給付金です。

この給付金を受けるためには、個人が国民年金に加入しており、保険納付済みの期間が加入期間の2/3以上ある事が条件です。

期間的な猶予はかなりあるので、落ち着いてから行くと良いでしょう。

手続き名称 期限 手続き先
国民年金の一時死亡金請求 5年 市区町村国民年金窓口

保険・税金・年金関係について

葬儀後 やる事

保険・税金・年金関係でやらなければいけない事
  • 生命保険の死亡保険金請求
  • 所得税準確定申告、納税
  • 国民健康保険資格喪失届
  • 年金受給権者死亡届
  • 後期高齢者医療資格喪失届

保険・税金・年金関係でやらなければいけない事として、上記の5点が挙げられます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

生命保険の死亡保険金請求について

葬儀後 やる事

こちらは割と多くの皆さんがご存知の事と思いますが、生命保険の死亡保険金を受け取らなければなりません。

生活維持に関わる事なので、早急に済ませる必要性があります。

では、受け取り方やその期限についてなどご紹介いたします。

手続き名称 期限 手続き先
生命保険の死亡保険金支給について 3年 保険会社窓口
必要書類
  • 請求書
  • 被保険者の住民票
  • 受取人の戸籍抄本
  • 受取人の印鑑証明
  • 医師の死亡診断書または死体検案書
  • 保険証券

受け取りに関しての期限や必要書類はこのようなものになります。

主に必要書類は保険会社の方から送られてくるので、あまり心配はありません。

なので、とりあえず保険会社の担当者に連絡を入れることが、最もわかりやすくスムーズだと思われるので、おすすめです。

所得税準確定申告・納税

葬儀後 やる事

所得税準確定申告とは

相続人が、1月1日から死亡した日までに確定した所得金額及び税額を計算して、相続の開始があったことを知った日の翌日から4か月以内に申告と納税をしなければなりません

このような制度があるため、葬儀後の落ち着いたタイミングで必ずやりましょう。

手続き名称 期限 手続き先
所得税準確定申告 4ヶ月 住所地の税務署

期限も他のやらなければならない事よりもかなり早いので、優先して済ませておきましょう。

国民健康保険資格喪失届

葬儀後 やる事

個人が国民健康保険加入者であった場合、亡くなってしまった翌日に資格を失ってしまいます。

また、故人が世帯主の場合はその家族の健康保険も資格を失ってしまうので、必ず14日以内に市区町村役場にいき、保険証の返却をしましょう。

手続き名称 期限 手続き先
国民健康保険資格喪失届 14日 市区町村国民健康保険窓口
必要書類
  • 国民健康保険資格喪失届
  • 健康保険証
  • 死亡の事実を証明できる書類(戸籍謄本または抄本、死亡診断書など)
  • 世帯主の印鑑(認印でも可)

年金受給権者死亡届

年金受給権者死亡届とは、その名の通り年金受給者が亡くなってしまった際に届けるものです。

ただ、日本年金機構に年金受給者のマイナンバーが収録されている方は、原則として届け出を省略することができます。

年金受給者死亡届をすることで、未支給のものを遺族の方が受け取ることができるので、しっかりと届け出を出しましょう。

手続き名称 期限 手続き先
年金受給権者死亡届 国民年金14日、その他10日 市区町村国民年金窓口
必要書類
  • 亡くなった方の年金証書
  • 死亡の事実を明らかにできる書類
  • 亡くなった方と請求する方の身分関係が確認できる書類(戸籍謄本等)
  • 亡くなった方と請求する方が生計を同じくしていたことがわかる書類(死亡した受給権者の住民票(除票)および請求者の世帯全員の住民票 等)
  • 受け取りを希望する金融機関の通帳 ※1
  • 亡くなった方と請求する方が別世帯の場合は「生計同一についての別紙の様式」 ※2

※上記は未支給年金請求に必要な書類も含まれています。

相続関係について

葬儀後 やる事

相続関係でやらなければいけない事
  • 相続税の申告・納税
  • 相続の放棄

葬儀後に相続関係でやらなければいけない事として、上記の2つの事が挙げられます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

相続税の申告・納税

葬儀後 やる事

故人の遺産を相続した際に、税金として国に収めなければならないのが、相続税です。

こちらは相続した際に必ず発生します。

相続税を収めないと脱税になってしまうので、注意が必要です。

原則として、相続税は相続人が相続発生を知った日の翌日から10ヶ月以内に現金一括で収めます。

手続き名称 期限 手続き先
相続の申告・納税 10ヶ月以内 住所地の税務署

相続の放棄

葬儀後 やる事

相続の放棄とはその名の通り、故人の遺産の相続を放棄することを指します。

必要な手続きとしては、家庭裁判所に相続放棄の必要書類を提出し、裁判所に受理されることです。

また、期限として相続を知った日から3ヶ月以内に手続きを行わなければいけません。

手続き名称 期限 手続き先
相続の放棄 3月以内 住所地の家庭裁判所
必要書類
  • 相続放棄申述書
  • 相続放棄をする方の戸籍謄本
  • 被相続人の戸籍謄本
  • 被相続人の住民票
  • 郵便切手
  • 収入印紙

上記の必要書類は人によっては足りない事もあるので、注意しましょう。

【葬儀後 やる事】各種契約変更が必要なもの

葬儀後 やる事

葬儀後にやる事リスト
  • 不動産名義変更・世帯主変更届
  • 預貯金の名義変更
  • 自動車所有権の移転
  • クレジットカードの解約
  • 公共料金の名義変更
  • パスポート
  • 携帯の解約
  • 運転免許証の返却

葬儀後にやる事として、優先順位の高いものをご紹介いたしましたが、まだまだやる事は山積みです。

上記のリストが主にやるべき事のリストになります。

他にも故人が契約していた内容などにより異なります。

それ以上にもそれ以下にもなりますので。遺族の方々はとても大変です。

なので、事前に終活をする事で自分で整理する事が大切です。

終活のやり方に関しては、是非この記事をご参考にしてください。

【葬儀後 やる事】まとめ

葬儀後 やる事

如何でしたでしょうか。

葬儀後にやる事について、ご理解いただけたでしょうか。

また、他にも葬儀に関する記事を数多く執筆しているので、是非ご参考にしてください。

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